岸辺の松本歯科医院|吹田市の歯医者(歯周病治療・歯科治療全般)

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2020.04.05知覚過敏症

むし歯や歯周病ではないのに、歯がしみたり痛みを感じたりすることはありませんか?

知覚過敏という言葉はよく耳にするとは思いますが、その原因や対処法については明確な情報が提供されていないように感じます。
今回は知覚過敏症に注目し、そのメカニズムや治療法について述べたいと思います。


歯の外側はエナメル質やセメント質という層により覆われています。
その内側には象牙質と呼ばれている部分があり、象牙質のさらに内側には歯髄と呼ばれる歯の神経が存在します。
知覚過敏症では、エナメル質あるいはセメント質の喪失により象牙質が露出したところに刺激が加わることで象牙質中の圧力が変化し、それが歯髄に伝わることで痛みを生じます。
痛みを感じる刺激の原因には冷たいものを口にしたり、歯ブラシが歯に触れたり、冷たい風が当たったりなどがあります。
エナメル質、セメント質を失う原因として、不適切なブラッシングやプラークの停滞、歯ぎしりや食いしばりなどの習慣、歯列不正、歯周病による歯肉の退縮などのさまざまな要因が絡まって生じる場合が見受けられます。

ブラッシング時に痛みを感じるためプラークコントロールがおろそかになり、むし歯や歯周病になる可能性があります。
そのため知覚過敏症は放置せず歯科医院での対処を受けることが望ましいのです。

知覚過敏症への対処法として、歯磨き粉やブラッシングの見直しを行なったり、露出した象牙質歯面へ知覚過敏抑制剤を塗布したり、歯とよく似た色調のプラスチック(小さい虫歯治療の時につめる材料)により、歯面被覆を行ったりします。

歯がしみるのは、知覚過敏症だけはありません。
むし歯や歯周病、そのほか歯牙破折によっても、しみることがあるので、自分で知覚過敏症を診断するのは難しく、歯科医院での診査が必要です。
歯がしみることでお悩みの方は一度受診されることをおすすめいたします。


大阪府歯科医師会 歯と口の健康 アラカルト 歯の相談室Q&Aより

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