今回は、銀歯、歯科用金属の話です。
銀歯といっても、銀だけで出来ているわけではありません。
正式には、金銀パラジウム合金と言って、銀が主な成分ですが、
パラジウム、銅、金やイリジウム、亜鉛、インジウム、ガリウム等が含まれます。
なんで、銀だけでないかというと、
銀だけだと安定しなかったり、製造時にガスが発生してきれいに作れなかったりします。
あとは、耐食性や機械的性質を向上させるために、いろいろ混ぜて合金にしています。
貴金属なので、最近よく、値段が高騰していることが、ニュースもなっていますね。
CADCAM冠(白いかぶせもの)が保険適応になっている歯もありますが、
やはり強度ではCADCAM冠より銀歯の方があります。
力がかかる歯やブリッジなど連結する場合は、銀歯を選択することになります。
症例によりうまく使い分けたいですね。